集団、少人数、個人、個別、あなたに最適な塾の形態は?

塾の指導形態には様々なものがありますが、一人の先生が一度に多数の生徒に指導する集団授業が一般的です。
学校の1クラスが40人くらいであることを考えますと、塾の先生でこれ以上の数の生徒に一度に授業ができる先生は相当に力のある先生と言えます。
ちょっと問題があれば早くて半年、遅くて1年後には担当を外されるからです。
40年前、東京駿台の東大コースは1クラス300人でした、これが文系だけで5クラスあり、いまほど文理の不均衡はありませんでしたからこのコースだけで3000人くらいいたことになります。
会議用テーブルの幅の机に4人がぎゅうぎゅう詰めで座っていました。
この少子化の時代のさらにコロナ禍では考えられないことですが、講師の先生方はそれはそれは優秀な方々でした。
地方の、そして塾に対してあまり好意的でない地域ではそういうわけにいきませんので、生徒を習熟度別に、さらには少人数に分けていく必要が出てきます。
そもそも集団授業がメインの学校の授業で習熟度が上がっていない生徒を、塾でも集団で対応してもやはり効果は知れています。
塾側としては勇気の要ることですが、生徒の習熟度向上のため、たとえ少人数となっても生徒に合った集団を作ってあげることが必要だと思います。

さて、その子に合う集団をつくることができない場合、個人の授業をつくることになります。
習熟度がはるかに高い場合、あるいは習熟度がはるかに低い場合はこの方法によります。
講師さえぶれなければこの形式は保護者の方も期待する、とても効果の高い形式になります。
しかし、この個人授業、1対1で先生がつきっきりで教えてくれるとあって保護者の方も希望される場合も多いのです。
しかし、ここを教えて下さい、ひいては、今日はこういう宿題が出たので教えて下さい、といったふうに、生徒が主導権を握ってしまい、講師が先に進めないとか、本来自分で処理していくべきものを講師に依存するといったような内容になってきますと本来の効果は得られません。
まわりに同時受講している生徒もいないため、わからないことが恥ずかしくなくなってしまってもいます。
講師がその授業をなくしたくなく、生徒に迎合するとなると何の効果もない、金額だけが高い授業が延々と続くことになります。
これと似て非なる形式が個別授業です。
最初は個人授業を指すものかと思っていましたが、全く異なります。
個別授業とは、生徒が「個別」に勉強し、生徒から出てくる質問に巡回している講師が答えるという形式です。
ビジネスモデルとしては1人講師がいればいいので、とてもよさそうです。
いろんな質問が出ないよう、教材も統一されていて、場合によってはそれがオンライン教材だったりすればなおさらです。
こういうところでは生徒ははっきり言って自習をしているわけです。しかし中学生でも受験生となるといろんな問題を解きます。
さらに高校生ともなりますと学校の課題が増えてきますし、科目も多岐にわたり、質問も高度になります。
対応は・・・大変そうですね。
個別指導が、実質、自習と変わらないので、最近では「自習塾」というところも出てきました。
合格実績を謳われてもどういう指導がなされたのかわかりません。そ
もそも、どんなに講師が優秀でも生徒が指導を生かして勉強してくれないことには合格もありません。
講師だけの力で合格するわけではないにせよ、途中、お互いに悩み(たいていは講師の方が悩んでいます)、合格したときに喜びを分かち合えるような、そういう指導者ではありたいものだと思います。