旧課程履修者の共通テスト模試の科目選択について
2025年度入試から新課程の入試科目での入試が始まりますが、高卒生が模擬試験で慌てないよう、各科目の変更点をお知らせしておきます。
いずれの科目についても旧課程履修者は経過措置を利用して旧課程の問題を選択したほうがよさそうです。ただ、科目によっては大問が増えたり、試験時間が長くなったりしますので、問題自体は難化するかもしれないと思っておいた方がいいでしょう。
国語
近代以降の文章問題が大問で1つ増え、現代文が3問(110点)となります。古文、漢文は存続するものの各45点ずつで、大問が5問になり、試験時間は90分になります。この変更に旧課程履修者の経過措置はありません。時間配分にはさらに注意しましょう。
情報
新設の科目です。試験時間は60分。旧課程履修者には旧課程の内容の出題がなされます。配点は100点ですが、二次試験時の傾斜配点ではかなり圧縮される見通しです。ただ、新設の科目で対策や素点の動向が未知数なため、旧課程履修者には気になる科目になりそうです。
数学
大きな変動はないとみていいでしょう。ただし、Ⅱ・Bの試験時間が70分と10分延長されるため、問題が難化する恐れがあります。
数学Ⅰ・Aについて、旧課程履修者は、数学Ⅰは従来通り、Aは場合の数と確率、整数の性質、図形の性質から2項目を選択します。
数学Ⅱ・Bについて、旧課程履修者は、数学Ⅱは従来通り、Bは数列、ベクトル、確率分布と統計的な推測から2項目を選択します。
理科、社会、英語
旧課程履修者にとって大きな変動はありません。