学校の勉強はできなくていい?

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最近、他校からの移籍生から耳にするようになったのが、「大学受験の勉強は高度なものだから、学校の勉強はできなくていい、と言われた」というセリフです。
中には、定期試験が悪すぎて保護者が移籍の相談をしてきているのに、「自分は受験勉強がしたいんです。学校の勉強はどうでもいいんです。」という高校生もいます。

いったいどこでこのようなことを吹き込まれているのか。たぶん学校の授業もフォローできない先生なんだろうなあと思って聞いています。

範囲があるがゆえに大量の問題が出る定期試験を、大して準備もしないで受験し、それなりの点数を取る生徒、それはそれでとても素晴らしい。むしろ3年生になり、模擬試験も範囲が無くなってくるのに、テストがあるのでと塾の授業を休む生徒、これには複雑な気がしてくるくらいです。高3の学年末試験に範囲なしの模擬試験を利用する高校などはさすがという感じがします。

しかし、量が膨大な歴史や理科や数学は公立高校3年生の夏までに範囲を終えるのがやっとなのではないでしょうか。それまでは定期試験を大事にすべきでしょう。高校の3年間は中学の3年間と違い、履修量が膨大で、時間も相当にかかります。中間、期末のテストを利用して積み上げていってください。学校の授業や教材を疎かにしては受験も何もありません。

もし、学校のレベルが低く感じるのであれば、授業中に習得し、素早く課題を終わらせ、残った時間で別なもの(志望校の過去問を解く、部活をする)に手を出すといいでしょう。そういう子は大した定期試験の勉強もしないのに成績はトップレベルです。格好いいですねえ。でも、まあ、なかなかそういう子はいないです。

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