いよいよ国公立大学二次試験 2023

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国公立大学の二次試験がいよいよ明後日に迫りました。
共通テストでボーダーラインを超えたからといって油断していると予想外の結果となることがあります。二次試験は部分点を拾う試験となります。
以下の点に気をつけて解答してください。

問題文をよく読もう

過去問を解いたり、類似の問題を解いたりして、これまで二次試験に備えて準備してきたことと思います。が、出題形式が変わっているかもしれません。「始め」の合図とともにすぐに問題に飛びつかず、例年と出題形式が変わっていないがチェックしましょう
出題形式を確認したら、次に問題の解答に取り掛かることになりますが、その際、問題文をしっかり読むようにしましょう。英語や国語は問題文がありますので、問題文をしっかり読むことは当然ですが、数学や理科でも、ある条件を使い逃したがために解答に時間を要してしまったり、正しい解答が得られない場合があります。あとで問題を読んで解答をやり直すとなると、記述の試験では消して書き直さなくてはなりません。これは大きな時間の無駄です。
時間を無駄に使ってしまうこと、正しい解答が得られないことは当然合否にかかわってきますので、問題文はしっかり読んでほしいと思います。

英作文では文法・語法のミスに注意

共通テストの英語の問題からは文法・語法に関する問題が完全に排除されてしまいました。このため、二次試験の英作文の準備をするときに大変苦労したのではないかと思います。冠詞がついていない、この単語は単数扱いである、三単現のsが抜けている、この動詞は他動詞ではない、この形容詞は人を主語にしないなどたくさんのミスを指摘されたことと思います。
試験前にはこうした添削をもう一度見直して、指摘されたミスを(できるだけ)しないように心がけてください
特に自由英作文は自由なので、思うところを簡単な単語、使い方を知っている単語で表現してください。単語集で知った難解な単語、使い方のわからない単語をわざわざ使って失点しないように注意してください。英作文をせっかく書いても細かいミスが累積して結局点がないという状態の答案が多いものです。英作文は思った以上に点差がつきます。ご注意ください。

現代文の傍線部説明は傍線部にこだわれ

英作文と同様に、答案をしっかり書いたつもりなのに大きく点を落とす可能性があるのが現代文です。共通テストでそうであるように、二次試験でもサイレント・キラーぶりを発揮します。
まずは下手でもていねいな字を書くようにしてください。本番で提出する答案が読めなかったり、読み間違いされたりすると予想外に低い点数になる可能性があります。
また解答欄をはみ出したり、極端に解答量が少なかったりする解答も問題です。前者は0点となり、後者もかなり低い点数を覚悟した方がいいでしょう。解答欄の大きさは、解答者の文字の大きさにより字数は異なりますが、出題者が想定する解答量を暗示しているからです。
問題は傍線部の解説や理由を聞くものがほとんどですから、傍線部をしっかり説明することに注力してください。ポイントは自分の言葉で、文中にあるキーワードを用いて的確に答えることが必要です。盛り込んだキーワードが得点となります。満点はなかなか期待できませんので、的確さとスピードの兼ね合いで解答してください。

数学の図や計算は解答用紙に書こう

二次試験の数学では部分点がつきます。どんなに解法が合っていて、時間をかけて計算しても答えが合わなければ0点になってしまうマーク式の試験とは大きく違う心の温かさを持っています。まずは問題文をもとに図を書き、式を立てましょう。これを問題の余白や計算用紙に書いてしまい、答案用紙に書かないで白紙にしてしまうのはいけません。白紙の答案は0点しかつけられません。問題をどのようにブレイクダウンしたのか、それだけでも部分点がつく可能性があります。計算間違いは多かれ少なかれ誰もがします。しかしそれで0点にはならないのが記述式の試験です。
解きやすそうな問題から手をつける(二次試験の場合そういう問題の方が難しいことがあるので注意してください)、枝問を見て誘導を探る、速く解ける解法を選ぶ、図を丁寧に大きめに描く、こういったことは共通テストのようなマーク式の問題でも同じですが、二次試験でもあらためて心がけてください。

医学部の面接では簡潔な回答に心がけよう

避けなければいけないのは答えに窮して沈黙してしまうことです。多くの場合、原因は長い想定問答集を作り、返事を暗記してしまうことです。面接官の目を見ずに話したり、返事を思い出しながら話すのは厳禁です。面接官は受験生の演説を聞くために座っているのではありません。的確に簡潔に返事をし、会話を成立させましょう。またマスクを着用していると思いますので、大きな声ではきはきと答えることが必要です

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