高校3年生の受講生の皆さんへ 2025
2026年1月17,18日の大学入学共通テストまで残すところあと2カ月半となりました。
今月はベネッセ・駿台共通テスト模試と全統プレ共通テスト模試が実施されると思います。全国規模の模試としては今年度最後の模試です。
通常授業に加え、朝補習、放課後の強制自習や補習、そして土日の模擬テストと大変忙しい時期を過ごしていると思います。来年1月に控える大学入学共通テストは科目も多く、範囲も広い試験ですし、二次試験や私大の一般試験の準備も必要なため、とにかく時間がない、という状況だと思います。
しかし、試験は日々近づいてきます。全国規模の模擬試験でも現役生の履修状況を踏まえて試験範囲が広がっていくとはいえ、範囲はそれまでのすべてですから、現役の大学受験生は習熟度が低くて当たり前です。準備を効率よく進めれば共通テスト、さらには私立の一般試験や国公立の二次試験に何とか間に合う可能性がありますので、あきらめずに準備を進めましょう。以下の点に注意してください。
二次試験の過去問を見よう
過去問をよく見ずに志望校にしている場合があります。各大学の二次試験や一般試験の問題は各大学が独自に作成しているものですが、科目、範囲、分野、形式に特有の傾向があるところが多いものです。同じ大学でも学部が違うと違う可能性があります。私立大は一般に受験生が多いため、記号で答えたり、マークシートの形式が多いのに対し、国公立大の二次試験では記述式が多いというのも大きな違いですが、数学Ⅲがないとか、英作文がないとかいった特徴もあります。こうした制度や形式をよく知って受験準備を進めましょう。この時期、無駄な努力は避けたいものです。ちなみに共通テストはマーク式ですので、志望校が二次重視でない限り、共通テスト直前期はマーク式の試験で得点を上げる方法を考えましょう。
模試の復習をしよう
土日の長い時間を費やされる割には、見直しがなされず、成績表が返ってくるのは忘れたころ。こうしたこともあり、模擬試験を活用できていない受験生が多いのではないでしょうか。模擬試験はできるだけ早く復習してください。たしかに、記述式の試験は部分点の把握が難しいでしょうから自己採点しにくいでしょうし、共通テスト模試は自己採点が可能ですが、科目が多いので見直しする気が起きないという気持ちはわかります。
しかし、苦手な科目、できなかったという印象のある科目は早めに見直しをしましょう。この際に気をつけていただきたいのは必ずしも全部見直しをする必要はないということです。高得点が挙げられた人は数少ない間違った箇所のみを見直せばいいでしょうが(多くの場合、その箇所はできなくてもいい場合が多いものです)、得点が低かった場合にはせめてこれぐらいはという得点までの復習にとどめた方がいいかもしれません。時間もありませんので効率の良い見直しが必要です。
とにかく時間のない時期です。体に気をつけて、最後まであきらめずに頑張って欲しいと思います。